ここでは、シナリオ型チャットボットについて紹介します。シナリオ型の特徴からメリット・デメリット、シナリオ作成時のポイントなどもまとめています。ぜひ参考にしてください。
シナリオ型チャットボットは、ルールベース型チャットボットとも呼ばれています。AIを搭載しておらず、事前に決められたシナリオに沿って回答を表示するのが特徴。
シナリオ型チャットボットの利用者は、ボットが提示した選択肢から選ぶため、質問文を入力する必要はありません。そして、選んだ選択肢によって決められた回答が表示される仕組みです。
シナリオ型チャットボットには、「低コストで導入・運用ができる」「気軽に利用しやすい」といったメリットがあります。
AIを搭載したチャットボットと比較すると、シナリオ型チャットボットは低コストで導入できます。
チャットボットの導入には「初期費用」と「月額利用料」がかかります。シナリオ型とAI型では、初期費用・月額費用ともに数万円以上の差がでることもあります。
シナリオ型チャットボットでは、ボットが用意した選択肢から質問者が選ぶ方式を採用しています。そのため、質問者が「どんな言葉で検索すれば良いのだろう」と悩む心配がありません。
一方、質問者自身が言葉の検索や質問文を入力するケースでは、「どう質問して良いかわからないから、質問しにくい」と感じる可能性があります。その点、シナリオ型チャットボットなら気軽に利用できます。
シナリオ型チャットボットは、低コストかつ利用しやすいメリットがあるものの、「シナリオの作成に手間がかかる」「シナリオ通りにしか回答できない」といったデメリットもあります。
シナリオ型チャットボットを運用するためには、事前にシナリオを作成する必要があります。AI型のように学習する機能はないため、シナリオが作成されていない質問には答えられないのです。
そのため、導入時はもちろん、運用中も定期的にF&Qの追加とシナリオ作成を行います。想定外の質問が多く寄せられることがあれば、大量のシナリオが必要になるケースもあるでしょう。
そのため、将来的に大量のシナリオ作成が予想される場合には、AI型チャットボットの導入を検討した方が良いでしょう。
シナリオ型チャットボットは、作成したシナリオ通りにしか回答できません。そのため、想定外の質問には回答できず、「知りたかった情報を得られない」と評価されることも。
また、シナリオの内容によっては「ボットが提示するどの選択肢も適切ではない」「ボットに提示された用語がわからない」というケースも考えられます。
せっかくシナリオ型チャットボットを導入しても、問い合わせが減らなければ意味がありません。そこで、利用しやすくするためのシナリオ作成のポイントを紹介します。
利用する際、選択肢が多すぎると選ぶことが面倒になってしまいます。また、選択肢が多すぎることで「どの選択肢が最もふさわしいか迷ってしまう」というケースも。そのため、シナリオ作成では選択肢を5つまでに絞りましょう。どうしても選択肢を5つ以下に減らせない場合は、AI型チャットボットの導入の方が適切かもしれません。
シナリオ作成時に、回答までの階層を深くすることはおすすめできません。知りたい情報にたどり着くまでに何度も選択肢を選ぶようでは、質問者は「面倒くさい」「電話した方が早く情報を得られるのでは」と考えてしまうからです。
そのため、最初の選択から回答までを3~5程度の階層で作成するのがおすすめです。
気軽に利用しやすいチャットボットにするためには、自然な会話のような文章にすることが大切。堅苦しい文章や難しい内容、長文といった選択肢では、「読むのが面倒」「抵抗感があるため理解できない」と思われてしまいます。
シナリオ型チャットボットの運用では、定期的なメンテナンスが必須です。運用中は利用状況を確認し、分析と対策を行うようにしましょう。
たとえば、「シナリオの途中で離脱している」という場合、選択肢に過不足があるかもしれません。表示された回答で質問者の疑問を解決できるよう、メンテナンスを繰り返してシナリオの精度をアップさせましょう。
「シナリオ型チャットボットでは選択肢が多くなってしまう」「想定外の質問にも答えられるようにしたい」という場合は、AI搭載型のチャットボットの導入を検討しましょう。
AI型では、入力された質問文の内容をAIが分析し、適切な回答を表示します。また、運用中にAIが学習を行い、蓄積したデータをもとにして回答の精度をアップすることが可能です。幅広い質問に対応できるため、効率化を図れるでしょう。
メールや電話、口頭での確認…。ちょっとしたことなのに、対応や案内に時間がかかる。その積み重ねが、気づけば大きな業務ロスにつながっている。そんな「社内コミュニケーションのムダ」をスマートに変える手段として、チャットボットが注目されています。ここでは、用途別に選べる「社内チャットボット3選」をご紹介。単なる便利ツールではなく、日々の社内業務に「変化」をもたらすきっかけとして導入を検討してみませんか?

引用元:NDIソリューションズ
https://solution.ndisol.jp/cb3
引用元:TDSE
https://cognigy.tdse.jp/
引用元:サンソウシステムズ
https://www.tifana.ai/products/mental